人をやる気にするには…2種類の動機づけ
動機づけには外発的動機付けと内発的動機付けの2つがあります。
痩せるために運動をする時や、コーチに叱られるのが嫌で練習する時、その目的は体重の
減少や叱られるのを回避することで、スポーツはそのための手段として行われています。
このような動機づけを、外発的動機づけといいます。
一方、陸上競技は楽しいから練習するとか、タイムが縮むのが面白いから頑張るという
ような活動の魅力に引きつけられて、活動すること自体が目的になっている場合を、
内発的動機付けと呼びます。
この内発的動機付けの3つの源として、
自分の周りの環境を自分自身の力で変化させたいという「有能さへの欲求」と、
行動することを自分自身で決定したいという「自律性(自己決定)への欲求」
が基本になっており、さらに
他者との結びつきを深めたいという「関係性への欲求」があります。
スポーツの指導にあたっては、選手全員が自ら内発的動機付けの状態でプレー
することがベストですが、当然外発的動機付けによりやらせる必要性も生じます。
どちらにしても、選手自らが決定する自己決定の程度を高めることが大切です。
参考:よくわかるスポーツ心理学(ミネルヴァ書房)