2023年九州生産性アメリカ視察研修団に参加しました
2023年9月21日から28日まで九州生産性本部が主催するアメリカ視察研修団に参加し、シアトル、サンフランシスコ(シリコンバレー)を訪問しました。今回の視察研修のねらいは、熾烈なグローバル競争の中、日本企業が競争力を強化するために、「アフターコロナのアメリカ経済~企業競争力の源泉と人材マネジメント~」をテーマに、アメリカの企業や機関を訪問し、その先進的な取り組みについて研究を深めるとともに、アフターコロナのアメリカの政治・社会の現状を体感することでした。
そのテーマのもと私が研修団で得たかった3つのゴールは、①“活気ある職場づくり”をシアトルのパイクプレイス魚市場で体感する。 ② “心理的安全性”を高めるための最新の取り組みをGoogleから学ぶ。 ③“イノベーションを創発する人材育成”をスタンフォード大学から多くの気づきを得る。 でした。
①パイク・プレイス魚市場 <シアトル> 2000年に『フィッシュ ぴちぴちオフィスのつくり方』という本を読み、いつか訪問してみたいと思っていました。23年経った今でも、たくさんの見学者が訪れ、本に書いてあるように活気ある市場の雰囲気を体感できました。その本に書いてあった4つのコツのうち、①態度を選ぶ ②遊ぶ を従業員が実践し続けていることに感動しました。
②Googleシアトルオフィス <シアトル> 今回の研修の中で最も興味があったGoogleのオフィスを見学しました。そこには“遊び”の要素があり、創造性を掻き立てる場の創出がなされていました。それに加え、Sato氏の話で「月に1度は1時間程度の1on1ミーティングをマネジャーと行い、プライベートも含めオープンに話し合い、それが心理的安全性につながっている」ことを聴き、徹底して実践されていることに学びを得ました。
③スタンフォード大学 <サンフランシスコ> ヤング吉原氏が言った 「ポストコロナ時代の新たな社会Society 5.0に求められる人材とは ・物事の本質を見極められる ・新しい切り口で発想する ・人間を大切にする」が特に印象的でした。エンパシー(共感性)を大事にすることがすべての基本で、“人間性”を重視していることに、今後の人材育成に何が必要かを再認識しました。
研修を通じての所感 “組織開発”、“イノベーション”に必要な基本の徹底と新たな考え方に触れ、今後に活かせる気づきを得ることができた実り多い研修でした。 特に、 1.“活気ある職場づくり”には、『基本の徹底と継続』が大切である。 2.“心理的安全性”を高めるためには、『場の創出とコミュニケーション』が重要である。 3.今後の人材育成には、常に“学び方に工夫”を加え好奇心を掻き立て、共感性を大事にする。 の3点を強く感じました。
ここで学んできたことを、多くの企業の組織開発、個人の成長に貢献できるように努力して参ります。
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