高山有朋 5月5日にレベルファイブスタジアムで日本代表対UAE戦が行われた。
日本代表の圧勝で終わったが、私にとって印象深かったことは試合内容だけではない。
最年少で日本代表デビューを飾った藤田選手の試合終了後の言動である。
試合終了後大勢のちびっこラガーたちのサイン攻めにこたえていたが、その後のスケジュールがあり係員からロッカーにもどるよう声がかかった。
その時である。彼はサインできていない子供たちに向かって深々と頭を下げ、申し訳なさそうに、大声で「ありがとうございました」と言って、ロッカールームに戻っていった。
すると彼の気持ちが伝わったのか、今度は子供たちから“藤田コール”が起きていた。
スポーツではよく見る光景だが、私自身今まで感じたことがない、さわやかさを感じた。
それは“こころ”だと思った。私だけでなく、ちびっこラガーたちも感じたのだと思う。
単純なことだが、とてもむずかしいこと。
それは こころから感謝する ことである。