魔法の質問
先日、質問家のマツダミヒロ先生のお話を聴くチャンスがありました。
その中で最も私にとって重要だと感じたのは、“「尋問(Why)」ではなく「魔法の質問
(How)」を使う”ということです。
当然、私も研修で講師をしていることもあり、このことは頭では理解していました。
しかし、今回マツダ先生から、「Whyは言い訳しか生み出さない。Howは行動、対策、
アイディアを生み出すことができる魔法の質問です。」とお話をお伺いし、本気で腹に落
ちました。
上司が部下に対して、「何でできなかったんだ?」「どうして失敗したか言ってみろ?」
と感情のままWhyで問い詰めるケースがいまだにあると思います。
その時上司の心にあるのはきっと、「何度言えばわかるんだ。いい加減にしろ。」という
怒りで、これこそが尋問だと思います。確かにそれでは相手は言い訳しかできません。
理屈ではわかっていたものの、やっと今までの自分自身の過ちにも気づきました。
このことは仕事だけでなく、親子関係でも同様です。例えば、子供が点数の低いテスト
を持って帰ってくるとつい「どうしてこんな点数になるの?ちゃんと勉強しないからこう
なるでしょう!」と言ってしまう親も多いと思います。その時の子供の気持ちは…?
きっとやる気を削がれているのではないですか?
ぜひこれからは「魔法の質問(How)」を使って、周りとのコミュニケーションを
図ってみてはいかがですか。
「今度はどうしたらできると思う?」、「どういう状態になったらうれしいかな?」…と
積極的に質問し、相手から行動や対策、アイディアを引き出してみてください。
これからは 「どうして(Why)?」ではなく、「どのようにすれば(How)?」と
質問してみます。