人を動かす秘訣Ⅳ-無意識に働きかける
人間の意識と無意識の状態は氷山と一緒である。約1割が意識、残りの9割が無意識である。
我々は、頭の中で変わらなくてはと意識しても、自然と過去にとらわれ新たな挑戦に抵抗を感じるのである。
ある企業の管理者研修で『理解しているのに行動できない部下にどう対応すればよいか?』という質問を受けた。
私の考えは次の3つである。
1.何のためにやるのかという目的と、より具体的な目標を明確に伝える
2.部下が行動に反映するまで徹底して繰り返し伝える
3.どのようにすれば行動できるかを問いかけ、本人の言葉で表現させる
つまり、自然に行動できるようになるまで、繰り返し無意識にまで働きかけるのである。
“やらされる”ではなく、本人が自ら“腹に落ちて、行動に移す”ことが重要である。