2018年度九州生産性アメリカ視察研修団参加レポート
2018年10月11日~18日の8日間、九州生産性本部主催の海外視察に参加しました。
今回の視察研修の目的は「米国における人材開発・イノベーション創出の取り組みに
学ぶ」でした。
現在私が最も学びたかった“人材開発”、“イノベーション”の最先端の考え方に触れ、
たくさんの気づきと最高の学びを得ることができた実り多い研修でした。
ハーバードビジネススクール <ボストン>
『違いは人間のふるまいである。システムの整備より難しい。』という言葉に正直
驚きました。世界最高峰のこのスクールでさえ、イノベーションを心がけ、様々な
ことに取り組んでいることに大きな刺激を受けました。特に最新のケースメソッド
の作成に取り組んでいること、学び方に常に工夫を加えていること、内省・自省を
促す学び方の工夫等、今後の私自身の仕事に生かせるヒントをたくさん得ることが
できました。
ベントレー大学 <ボストン>
実践的なトレーディング、レジュメやカバーレターの書き方を学べる専門的な
プログラム群、そして『業界・団体と密接な関係を持つ』という方針等にビジネス
教育への特化に注力している大学の前向きな姿勢を感じました。
また、場の創出や実際に経験させる取り組みに新たな気付きを得ました。
GEクロトンビル研修所 <ニューヨーク>
昔、本で読み憧れだった“クロトンビル”を訪問することができました。
イノベーションを起こすために『コーチング』を見直していること、そして『目的
(ストーリー)』が何よりも重要であるという言葉に、今後の自分の方向性を再確認
できました。また、学ぶ環境の整備の重要性も強く感じました。
プラグ&プレイテックセンター <サンフランシスコ>
日本とアメリカ(特にシリコンバレー)の商習慣の違いに新たな発見がありました。
特にプレゼンの話で、「与えられた5分間のなかで、日本人は開発した技術や製品の
優位性の話をすることが多いが、ここでは1分だけをそれに費やしあとの4分は自分
自身を売りこむことが重要」という話を聞き、今まで想像していたシリコンバレー
のイメージとの違いに気づきました。
思っている以上に“人間性”を重視していることに今後の人材育成に何が必要かを
再認識しました。
研修を通じての所感
1.最先端の教育組織は、常に“学び方に工夫”を加え、違いを生むことができる
人材育成を目指していること。
2.“場の創出”を行い、経験させ、机上のみならず実践のための仕掛けを考え、
人材育成に取り組むことが重要であること。
3.イノベーションを実行するには、【目的】【ビジョン】の真の共有が何より
も大切であること。
の3点を強く感じました。